
・随分前に治療した被せ物を、キレイな歯に交換したい
・前歯に隙間があって見た目が気になる
・壊れにくい被せ物にしたい
歯の治療では被せ物や詰め物を入れて仕上げますが、そのとき選ぶ素材によって口元の表情が変わってきます。できるだけ美しく見せたいと思うのは誰もが同じ。当院の審美歯科で、美しい口元に変えてみてはいかがですか?
●審美歯科とは
審美歯科は、良質な素材を使用した、審美性と機能性を追求した歯科治療です。主にセラミックやジルコニアなどの素材を使い、美しい口元としっかり噛み合って機能する歯を作ります。
しっかり噛めて機能する審美歯科
審美歯科は「白くて美しい歯」だけに焦点をあてがちですが、最も重視すべきことは「しっかり機能すること」です。キレイな歯を入れても、噛み合わなければ本当の意味での機能回復とはなりません。そのためにも当院は、お口の健康を意識した、しっかり噛めて機能する審美歯科に取り組んでいます。
審美歯科を追求していくうちに、完璧さを求めてしまうことがあります。しかし追求していくと際限がありません。人によっては、素材や費用の問題で、どこかで折り合いを付けなければならない場合もあるでしょう。そう考えていくと、完璧さを求めるよりも、今より少しでもベターになれる治療を考えた方が、患者さんの笑顔が増えていきます。
当院は、患者さんにとってプラスとなる治療であれば、どのような素材や治療方法であっても責任を持って治療をします。
患者さんの選択した治療がベストな治療
患者さんのご要望を何回も何回もお聞いきながら、ご要望を取り入れた提案をします。もちろんそれぞれの素材にはメリット・デメリットがありますので、きちんと説明した上で選択していただきます。患者さんご自身で選んだ素材が、その方にとっての本当の意味でのベストな治療だと考えます。
患者さんがハッピーになれるよう、治療後も含めて精いっぱいの努力をしますので、自信を持ってベストな素材を選択してください。
補綴物は人工物なので、壊れないとは限りません。当院では、治療後の万が一に備えて3年間の保証期間を設けています。治療後、補綴物が外れたり欠けたりしたらすぐにご連絡ください。歯の状態を確認した上で、適切な対応をいたします。
なお、メンテナンスを受けていない方は対象外となりますので、お口全体の健康を守るためにもメンテナンスをおすすめします。
審美歯科で使用する素材には、オールセラミックやジルコニアなど、いくつかの種類があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、それらの説明を含めた上でご提案します。患者さんのご要望やご予算、目的などに合わせて、お好きな素材をお選びください。
【オールセラミック】自然な美しさと透明感を再現
陶器を焼きしめたセラミック素材の補綴物です。天然の歯と遜色のない自然な白さと透明感があり、耐久性にも優れています。変質や変色の心配がないので、美しさを長期間保つことができます。
【ハイブリッドセラミック】噛み合う歯に優しい素材
セラミックにプラスチックなど(レジン、石英など)を混ぜた素材です。セラミックとプラスチックの両方のメリットを併せ持ち、自然な白さと柔らかさがあります。そのため、オールセラミックに比べると欠けやすく、経年変化による摩耗や変色があります。
【ジルコニア(セラミック)】自然な美しさと強度
ジルコニアの上からセラミックを覆って焼き付けた素材です。自然な美しさがあり、ジルコニアを使用することで強度を高めています。
【ラミネートベニア】歯のすき間を簡単に治す
ラミネートベニアは、付け爪のように、歯に貼り付けて見た目を整える板状のセラミックです。前歯など、歯の色や形が気になるとき、見た目を整えるときに使用し、歯を薄く削って形を整え、その上からラミネートベニアを貼り付けます。
歯の形やすき間が気になるとき、矯正治療をせずに前歯を整えることができます。また、セラミック素材を使うので変色がなく、美しさを保つことができます。ホワイトニングをしなくても、歯のクスミや黄ばみをカバーでき、後戻りもないので、歯や身体に優しい治療法です。
<ラミネートベニアが適している方>
・前歯にすき間がある方
・前歯など、一部の歯の色が気になる方
・前歯など、一部の歯の形が気になる方
【ファイバーコア】歯の根と身体に優しい土台
被せ物を装着するときの土台を「コア」と言います。従来は金属製のコアが主流でしたが、光を通さないため補綴物の美しさを100%再現できませんでした。また、噛んだときに強い力が加わるため、根にダメージを与えることがありました。これに代わって登場したのがファイバーコアです。
ファイバーコアは、グラスファイバー(ガラス繊維)を素材にしているのでしなやかさがあり、噛んだときの力が吸収されるので根に負担がかかりません。透過性(光を通す性質)にも優れ、前歯などを美しく仕上げることができます。また、金属を一切使用しないメタルフリー素材なので身体への影響の心配がなく、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
<ファイバーコアのメリット>
・柔軟性があり、噛み合う歯に負担がかからず、歯の根を守る
・透過性(光を通す性質)があり、補綴物が自然な印象に見える
・メタルフリー素材なので金属アレルギーが起きない

・インプラントにしたいけど、骨が薄くてできないと言われた
・金属が目立つ入れ歯は使いたくない
・入れ歯を入れると痛くて噛めない
・入れ歯がズレて喋りにくい
このように、入れ歯のことでお悩みではありませんか?合わない入れ歯を使っていると、残っている歯に悪い影響を与えるだけでなく、気分的にも憂鬱になってきます。当院の入れ歯は、痛くなくて外れない入れ歯です。お口に馴染むまで調整を繰り返しますので、入れ歯でお困りの方は、当院の入れ歯で噛める喜びを取り戻してください。
●入れ歯とは
入れ歯は、取り外しができる人工歯です。ブリッジのように隣接する歯を削る必要がなく、インプラントのように大掛かりな手術がいりません。治療期間や治療費を抑えることができ、身体への負担も少ない治療です。
当院の入れ歯は、痛くなくて外れない入れ歯です。だからといって、すぐに何でも食べられるわけではありません。入れ歯は万能のように思われがちですが、あくまでも人間が作った道具です。正しい使い方をマスターしなければ、使いこなすことはできません。また、今まで使っていなかった筋肉を使うようになるので、リハビリも必要です。
まずは柔らかいものから慣らしていき、ゆっくりとお口に馴染ませていきます。また、始めのうちは痛みやズレがありますが、調整を繰り返していくうちに安定してきます。これらを行うことで、患者さんのお口に馴染んだ、快適な入れ歯となっていきます。
入れ歯の本来の目的は、お口の中でしっかり機能することです。今より少しでも「噛める入れ歯」を目標に、患者さんが納得するまで調整を重ねます。少しでも不調を感じたら、遠慮せずにご相談ください。
入れ歯には、保険適用と自費診療(保険外)があり、初めてお作りするとき、どれを選べば良いのか迷ってしまう方がいらっしゃいます。保険と自費の違いを細かく見ていくとキリがありませんが、大きな違いは使用する素材です。素材ごとに特徴があり、素材によって見た目の美しさや安定性が変わってきます。それぞれのメリット・デメリットを確認し、ニーズに合った入れ歯をお選びください。
保険の入れ歯でも、納得するまで調整します
保険の入れ歯は、機能性に欠けるため敬遠されがちです。素材が限られているため快適性に欠けますが、保険適用の入れ歯でも調整を繰り返すことでお口に馴染んできます。それは、自費診療の入れ歯でも同じです。入れ歯をお作りしたあとは納得するまで調整しますので、保険適用・自費診療にこだわらず、用途やご予算、お好みに合わせてお選びください。
<自費と保険の入れ歯の違い>
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素材 |
特徴 |
保険適用 |
レジン(歯科用のプラスチック)のみで、素材を選ぶことができません。 |
熱に強く汚れが付きにくいので、取り扱いが簡単です。その一方で、厚みがあるため違和感があります。 |
自費診療 |
チタン、コバルト、金合金などの金属やシリコンなどがあり、ライフスタイルに応じて好みの素材を選べます。 |
素材により異なり、熱伝導率が高くて食べ物の風味を損なわないものから、軽くて薄く、ジャストフィットするものまでさまざまです。 |
【ノンクラスプデンチャー】軽くて薄く、目立たない入れ歯
金属バネを使わない、軽くて目立たない部分入れ歯です。金属を使わず歯に固定させるので、装着したときにバネが目立たず、口元に馴染んで自然な印象を与えます。軽くて薄い素材を使用し、装着時の違和感がほとんどなく、金属アレルギーの心配もありません。審美性と快適さを重視する方には最適な入れ歯です。
【金属床入れ歯】食べ物の味を損なわない
上顎にあたる「床」部分に、金属を使用した入れ歯です。金属床のメリットは、熱が伝わりやすいので食べ物の風味を楽しめること。生体親和性にも優れ、アレルギーを起こしにくい素材なので、金属アレルギーのある方でもお使いいただけます。
【プラスチックの入れ歯】保険が適用できる入れ歯
プラスチック素材の入れ歯です。保険が適用できるので、治療費を抑えることができます。また短期間で仕上がるので、治療期間も短縮できます。保険の入れ歯でも、きちんと調整することで日常生活に支障なくお使いいただけます。

・定期的にメンテナンスを受けたい
・いくつになっても自分の歯で食事がしたい
・しっかり歯を磨いているのに口臭が気になる
・むし歯になりやすいので、きちんと予防したい
皆さんも自分の歯の健康が気になりませんか?むし歯や歯周病を防ぐには、毎日の歯みがきと、歯科医院で受けるメンテナンスが欠かせません。当院では、お口の中の健康を維持する予防歯科に取り組んでいます。今までは「8020運動」に取り組んできました。これからは「8028運動」に取り組んで、ご自身の歯で食べられる喜びを味わってみませんか。定期的なメンテナンスを受けて、80歳になったときに28本の歯を残せるように、今から頑張りましょう!
●予防歯科とは
予防歯科は、むし歯や歯周病になりにくくする予防的な処置で、定期的なメンテナンスを行って、お口の中の環境を整えていきます。
80歳になっても28本の歯を残しましょう!
皆さんは、8020運動をご存知ですか?これは、厚生労働省と日本歯科医師会が展開するキャンペーンで「80歳になったとき20本の歯が残っているように、今から予防しましょう」という運動です。
日本人が80歳になったときの平均的な残歯本数が7~8本という現状から考えれば、20本という本数は多いと思います。でも、それでは少し目標が低すぎると思いませんか?私たちの歯は28本あります。もう少し努力すれば、80歳まで1本も欠けずに歯を残せるのではないでしょうか。そこで当院では、皆さんに8028運動を提案します。
歯を失う原因の多くは、むし歯や歯周病、そして歯並びの問題です。80歳になったときに1本も欠けないように「むし歯や歯周病にさせない健康な口腔内環境づくり」を推進いたします。
皆さんは、1回の歯みがきにどれだけ時間をかけていますか?人によって時間のかけ方は違うと思いますが、1日2回、1回5分ぐらいで十分だと思います。それ以上時間をかけると、歯ぐきを痛めたり、生活にも支障が出てきたり、長続きしないでしょう。それに、どんなにきっちり磨いても、歯ブラシがあたりにくい場所は汚れが残ってしまいます。こうした、自分では手が行き届かない部分を補ってくれるのが、歯科医院で行うメンテナンスです。
中には、家事や育児、お仕事などで時間に追われ、通院が難しい方もいらっしゃると思います。あまりきっちり考えずに、ワンシーズンに一度、年に4回で良いので、ご自身のペースでメンテナンスを受ける習慣を身に付けてはいかがでしょうか。
私たちは、年齢とともに体力や免疫力が低下し、お口の中の環境も悪くなっていきます。現在の口腔内環境を維持できれば、10年、20年後も、お口の中は健康です。そのためにも、定期的にメンテナンスを受けて、80歳になっても28本の歯を残せるように一緒に頑張りましょう。
むし歯や歯周病の治療を終えればお口の中の状態は安定しますが、メンテナンスをしなければ、再び悪くなる可能性があります。安定した状態の維持は、治療を終えたあとから始まります。
定期検診やメンテナンスを受けるとお口の中の環境が整い、むし歯や歯周病の予防と早期治療にもつながります。「治療が終わった」と安心せずに、これからが予防の始まりだと考えて、しっかりメンテナンスを受けましょう。
むし歯と歯周病は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。風邪や擦り傷のように自然治癒は望めませんし、ある程度進行すると、治療をしても決して元の歯や歯肉に戻ることはありません。むし歯や歯周病を未然に防ぐには、定期的にメンテナンスを受けて予防することです。
当院では2~3か月に一度のメンテナンスをおすすめしています。なお、メンテナンスのサイクルは患者さんのお口の中の状態やご要望に合わせて決めますが、最長でも3か月に一度のメンテナンスをおすすめします。
3か月に一度の科学的な根拠
お口の中をクリーニングしても汚れが再付着するので、一般的には3か月に一度のメンテナンスがベストとされています。これにはもう1つの理由があります。
PMTCでお口の中をクリーニングすると、歯周ポケット内の細菌も減少しますが、2~3か月で細菌が再付着します。数か月以内に再び細菌のコントロールをしないと、元の状態に戻ってしまうのです。こうした科学的な根拠に基づき、当院では2~3か月に一度のメンテナンスを推奨しています。
【PMTC】本格的な歯のクリーニングで隅々までキレイにする
お口の中には汚れが残っています。こうした汚れをキレイに取り除くのがPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)です。PMTCは、歯科衛生士が行う専門的な歯のクリーニング。歯の表面や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に残っているプラークをキレイに取り除いたあと、研磨剤で1本1本の歯をていねいに磨きあげます。
施術後は、歯の表面がツルツルになって、お口の中全体がすっきりとします。プラークと一緒に細菌も除去するので、お口の中のイヤな臭いもなくなります。定期的に受けることで、むし歯や歯周病の予防効果が高まります。
【エアフロー】頑固な汚れを強力に吹き飛ばす
エアフローは、ジェット噴流の力で汚れを吹き飛ばす装置です。微粒子の入った水を歯に勢いよく吹き付けて、タバコのヤニや飲食物の着色汚れを強力に吹き飛ばします。処置後は歯の表面が滑らかになり、本来の白さと明るさが蘇ります。
【ブラッシング指導】正しいブラッシングでむし歯を防ぐ
むし歯予防の基本は歯みがきです。歯みがきの仕方を間違えると、汚れが残ってしまったり、歯ぐきや粘膜を痛めたりしてしまいます。正しいブラッシング方法が身に付くように、歯科衛生士がていねいに指導します。
【フッ素塗布】むし歯から歯を守る
フッ素は、歯質を強くし、むし歯予防効果が高いとされています。市販のフッ素配合の歯みがき剤でも効果がありますが、歯科医院で使用するフッ素は濃度が高く、より高い予防効果が期待できます。当院では、お口の中の状態を見た上で、むし歯リスクの高い方、希望される方にフッ素塗布をしています。
【噛み合わせチェック】噛み合わせを正常な状態に誘導する
噛み合わせは、歯と全身の健康に大きく影響しています。噛み合わせ状態を確認し、正常な状態となるように誘導します。
【生活習慣の指導】お口と全身の健康を保つ
生活習慣とお口の健康には深い関わりがあります。お口と全身の健康を保つため、生活習慣のアドバイスをいたします。

・治療後に食事をしたい
・痛みが苦手なので、しっかり麻酔を効かせてほしい
・状態が悪くても、できるだけ歯を残してほしい
皆さんは、どのような治療を望んでいますか?治療に対するご要望は、患者さんの体質や生活環境、性格などによって変わってきます。同じ症状でも、一律的な治療をしていては患者さんの満足度が低くなってしまいます。当院は、患者さんのプライオリティを重視した一般歯科診療をしています。
治療中の痛み、歯を抜く・抜かない、治療方法、治療期間など、カウンセリングでご要望を伺い、それに合わせた治療方法を提案します。もちろん、診断結果によっては、患者さんの意にそぐわない場合もあるでしょう。そんなときは、相談しながら患者さんにとって最善の治療法を提案します。納得できる治療を受けたい方は、当院までご相談ください。
同じ治療内容でも、ある方は強い痛みを訴え、別の方はほとんど痛くなかったとおっしゃいます。また、治療後に食事をする方は、できるだけ麻酔が早く切れてほしいと望むかもしれません。
当院では、患者さんの要望に合わせた、できるだけ痛みの少ない治療に取り組んでいます。治療前に、患者さんの治療後の予定や体質、ご要望などを確認し、麻酔の量を調整します。
痛みに強い不安があればしっかり麻酔をかけ、治療後に食事の予定があるときは、麻酔液の量を減らして早めに切れるようにします。その場合は、麻酔が効いている時間や切れたときのことも含めて説明しておきます。麻酔に関するご要望がありましたら、遠慮せずにドクターまでお申し付けください。
【取り組み】痛みの感じにくい部分に針を刺す
お口の中には痛みを感じやすい部分(痛点)があります。ここに針を刺すと痛みを強く感じるので、麻酔をするときは痛点を外して痛みを感じにくくします。痛みがまったくなくなるわけではありませんが、強い痛みではありませんのでご安心ください。
治療の途中で痛くなったら
むし歯の大きさや場所によっては、麻酔が効きにくいことがあります。治療の途中で痛くなったら麻酔の追加ができますが、その前に必ず患者さんと相談してから対応いたします。というのも、治療の進み具合によっては、あと少しで治療が終わることもあれば、削り始めたばかりの方もいます。その時々の治療の進み具合を見ながら、このまま治療を続けるのが難しい場合に麻酔を追加します。もちろん、患者さんの希望が第一ですので、必ず確認をした上で行っています。
治療前の不安を取り除く
患者さんが痛みを感じているかどうかは、目の動きや頬の内側の動脈の拍動から伝わってきます。緊張していると筋肉が硬くなり、ちょっとした刺激でも強い痛みを感じるので、事前にきちんと説明してから麻酔をします。説明があれば患者さんの不安も和らいできますので、安心して治療を受けてください。
むし歯になると、悪くなった部分を削って取り、補綴物(詰め物・被せ物)を装着して治します。近年は補綴物の素材が良くなり、長持ちするようになりました。とはいえ、どんなに優れた素材を使っても、口腔ケアを怠っていれば再びむし歯にならないとも限りません。
むし歯治療で大切なことは、快適な状態を長く持たせることです。当院が目標としているのは、一生自分の歯で食事ができることです。治療後の安定した状態を維持するために、治療後のメンテナンスに力を入れています。
予防歯科はこちら
むし歯は、細菌が歯の表面を少しずつ溶かしていき、やがて歯のほとんどを溶かしていくお口の中の病気です。初期段階ではほとんど痛みがありません。症状が進むにつれてしみるようになり、激しい痛みが伴うようになります。さらに症状が重くなると、神経が壊死して痛みを感じなくなります。
むし歯の進行と治療方法
●第一度(CO)脱灰
症状:エナメル質の表面が酸で溶かされた状態で、この段階ではほとんど痛みはありません。
治療:歯科医院でフッ素塗布をすると、再石灰化が期待できます。
●第二度(C1)エナメル質のむし歯
症状:エナメル質が溶かされた状態で、この段階になると再石灰化は望めません。
治療:むし歯菌に感染した部分を削り、詰め物を入れる治療をします。
●第三度(C2)象牙質のむし歯
症状:むし歯が象牙質まで達した状態で、冷たい飲食物や、甘い食べ物がしみるようになります。
治療:むし歯菌に感染した部分を削り、被せ物を装着する治療をします。
●第四度(C3)神経に達したむし歯
症状:むし歯が神経まで達した状態で、強い痛みを感じるようになります。
治療:歯を大きく削って神経を取る処置(抜髄)をしたあとに、被せ物を装着します。
●第五度(C4)歯根に達したむし歯
症状:むし歯が歯髄(歯の根)にまで達して大きな穴があき、残っている歯質がほとんどない状態です。
治療:残っている歯質があれば抜髄をして、土台を立ててから被せ物を装着します。状態が悪い場合は抜歯となります。