矯正症例コラム

デコボコの歯並びは治る?20代女性デコボコの歯並びを改善した抜歯矯正の症例


「前歯が重なっているのが気になる」

「歯並びのデコボコをきれいにしたい」

このようなお悩みで矯正相談に来院される方は少なくありません。

歯並びの乱れは見た目だけでなく、歯磨きのしにくさや噛み合わせにも影響することがあります。しかし、どのような治療が必要になるのか、治療期間はどれくらいなのか、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、叢生(そうせい)と呼ばれる歯並びのデコボコを改善した21歳女性の矯正治療症例をご紹介します。
これから矯正治療を検討されている方の参考になれば幸いです。
※治療結果には個人差があります。


症例概要

画像左:矯正前正面写真  画像右:矯正後正面写真

症例情報

項目内容
年齢21歳
性別女性
主訴歯の並びがデコボコしているためきれいにしたい
診断名叢生
使用措置上下表側マルチブラケット装置、アンカースクリュー
抜歯部位右上第一小臼歯、左上第二大臼歯、下顎左右第一小臼歯 右上・左上の親知らず、右下・左下の親知らず
動的治療期間2年10か月
保定治療期間2年
通院頻度約1か月に1度
費用¥1,171,500(税込)

来院時のお悩み

歯並びの重なりが気になり笑顔に自信が持てない”

患者さまは、歯並びのデコボコが気になり来院されました。
子どもの頃から歯の並びの悩みがあり、特に前歯の重なりが目立ち、写真を撮るときや人と話すときに口元が気になることがあったそうです。
歯並びの乱れは見た目の問題として捉えられることが多いですが、歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくくなる場合があります。

そのため、
・歯磨きがしづらい
・汚れが残りやすい
・むし歯や歯周病のリスクが高くなることがある
といった問題につながることもあります。

患者さまも「できるだけきれいな歯並びにしたい」という希望をお持ちでした。


検査・診断

矯正前パノラマ

精密検査で歯が並ぶスペース不足を確認
矯正治療では見た目だけで診断するのではなく、精密検査を行ったうえで治療方針を決定します。

当院では、
・口腔内写真
・顔貌写真
・パノラマ撮影
・セファロ正面・側方撮影
・歯型の採得
などを行い、歯や顎の状態を詳しく確認しました。

検査の結果、歯が並ぶスペースが不足していることによる叢生と診断しました。
歯列全体のバランスや将来的な噛み合わせも考慮すると、歯を並べるためのスペースを確保する必要があると判断しました。
さらに左下第二大臼歯の半埋伏状態を確認。奥歯が十分に生えてこられず傾いた状態だったため、矯正装置を用いて正しい位置へ牽引治療を行い、将来的にしっかりと咬める状態へ導くことが必要としました。


治療計画

抜歯とアンカースクリューを併用した治療計画

叢生(歯のデコボコ)が強い場合、歯を並べるスペースを確保するために抜歯を検討することがあります。

今回の症例では、
右上第一小臼歯
左上第二大臼歯
下顎左右第一小臼歯
を抜歯する計画としました。

抜歯する歯の選択は患者さまと相談し、挺出がみられる左上第二大臼歯を抜歯する治療方法となりました。
また、歯の移動を効率よく行うためにアンカースクリューを併用しました。
アンカースクリューとは、矯正治療用の小さな固定源です。

歯を支える土台として利用することで、歯の移動方向をコントロールしやすくなる場合があります。(詳細は当院ブログ “2025.6.24 治療の精度と効率を高める「アンカースクリュー」を徹底解説!をご参照ください)

さらに本症例では、左下に埋まっていた第二大臼歯(半埋伏歯)を牽引し、活用する治療計画を立案しました。
上下左右第三大臼歯は口腔外科の病院へ依頼し抜歯しております。
患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせて治療方法を検討することが大切です。


治療中の様子

少しずつ歯並びの変化を実感


治療開始時

上下表側にマルチブラケット装置を装着と同時に4本抜歯

↑抜歯時の上顎と下顎

奥歯の青い部分はバイトアップといい、歯のかみ合わせ部分に歯科用セメントを盛り上げています。これは装置の脱離・破損防止のため、装置と歯がぶつかるかみ合わせの場合に行います。装置を咬まないようにかみ合わせを高くし、ぶつからない位置に歯が移動するまで処置を続けます。

抜歯したスペースが閉じるようにコイルスプリングを使用しています。

コイルスプリング

最初の数日は装置による違和感や咬むときの痛みが出ることがありますが、多くの場合は徐々に慣れていきます。
患者さまも治療初期には違和感があったものの、大きなトラブルなく治療を継続することができました。


装置装着10ヶ月後

左下第二大臼歯が萌出しブラケット装着
左上第二小臼歯のスペース確保のためのコイルスプリングを使用しています。


装置装着1年4ヶ月後

左上第二大臼歯遠心にアンカースクリュー埋入(後方へ牽引)


装置装着2年4ヶ月後

左上第二小臼歯にブラケット装着


装置装着2年10ヶ月後

ブラケット装置撤去、保定期間へ

通院は約1か月に1回のペースで行い、
・ワイヤー調整
・歯の移動確認
・口腔内清掃状態のチェック
を行いました。

治療が進むにつれて前歯の重なりが改善し、患者さま自身も変化を実感されるようになりました。
矯正治療は少しずつ歯を動かしていくため時間がかかりますが、その分確実に変化を確認できる治療でもあります。


治療結果

デコボコしていた歯並びが整い調和のとれた歯列へ

矯正治療開始前
矯正治療開始後
パノラマ写真

約2年10か月の治療を経て、歯列全体のバランスが整いました。
重なっていた前歯はきれいに並び、上下の噛み合わせも改善がみられました。
歯並びが整ったことで清掃性の向上も期待できます。
患者さまからは、「歯並びがきれいになり嬉しいです」との感想をいただきました。

矯正治療は長期間にわたる治療ですが、歯並びが整うことで見た目だけでなく、お口の健康管理のしやすさにもつながる場合があります。


リスク・副作用

矯正治療に伴うリスクについて

矯正治療には次のようなリスクや副作用があります。
・歯の移動に伴う痛みや違和感
・口内炎ができることがある
・歯磨きが難しくなり、むし歯や歯肉炎のリスクが高まることがある
・歯根吸収が生じる場合がある
・歯ぐきが下がる場合がある
・治療期間が延長することがある
・装置の脱離や破損が起こることがある
・治療後に後戻りする可能性がある

リスクの程度には個人差があります。

治療前には十分な説明を行い、ご理解いただいたうえで治療を開始しています。


まとめ

叢生(歯並びのデコボコ)矯正をご検討中の方へ

歯の模型

今回ご紹介した症例は、歯並びのデコボコを主訴として来院された21歳女性の叢生矯正症例です。
精密検査の結果をもとに抜歯とアンカースクリューを併用し、約2年10か月かけて歯列を整えました。
歯並びの状態によって治療方法や期間は異なりますが、適切な診断と計画によって改善を目指せる場合があります。

「歯並びをきれいにしたい」
「叢生矯正について詳しく知りたい」
「矯正治療症例を参考にしたい」
という方は、まずは矯正相談をご利用ください。

矯正歯科をお探しの方へ、患者さま一人ひとりのお悩みに寄り添った治療をご提案いたします。
ごとう歯科・矯正歯科クリニックでは無料相談も行っております。お気軽にご相談ください。


こちらのブログではこれからも、矯正治療や歯科治療に関する情報を発信していきますので、皆様のお口の健康に少しでも役立てていただけますと幸いです。

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