
「矯正をやる歯科医院」と、「矯正を学べる歯科医院」は少し違います。
最近は、矯正治療を取り入れている歯科医院が増えてきました。
特に、アライナー矯正を導入している歯科医院が多く、「矯正を学べます」という求人もよく見かけます。
ただ、実際に働いてみると、
・軽度症例が中心だった
・アライナー矯正のみだった
・治療計画まで関われなかった
・“なぜその治療を行うのか”を学べなかった
というケースを多く聞きます。
今はデジタル技術も進化していて、「歯を並べること」自体は以前より身近になっています。だからこそ、これからは単に装置を扱うだけではなく、
・何が問題なのか
・問題点をどのように解決するのか
・解決に向けた治療方針は何なのか
・治療方針に則った治療計画はどうあるべきか
といった、正しく診断する力を身につけ、診断に則った治療を正確に行うことが、より重要です。
実臨床において、矯正治療は「歯並びだけ」を診て成立しません。
咬合、歯周組織、習癖、骨格、欠損部位に対するインプラント等の補綴…。
一口腔単位において総合的に判断する必要があるため、歯周処置や外科処置、矯正治療後の補綴等、全ての歯科治療が複合的につながっていることが見えてきます。
だからこそ、矯正治療を本当に学ぶなら、「矯正治療をやっている歯科医院」ではなく、“口腔内を総合的に診ている歯科医院かどうか”がとても重要であると思います。
目次
当院ではワイヤー矯正だけではなく、舌側矯正、アライナー矯正、外科矯正など難症例を経験できる環境があります

最近はアライナー矯正を希望される患者さんが増えています。
当院ではインビザラインだけでなく、インハウスアライナーにも対応しています。
アライナー矯正の面白さの一つは、治療前の段階で歯の移動をシミュレートできることです。
・どの歯をどの順番で動かすのか
・その移動は本当に実現可能なのか
・患者さんに無理のある治療計画になっていないか
シミュレートを確認していると、自然とそういった部分を考えることになります。
近年のシミュレーターは精度も高く、患者さんに治療後のイメージを伝える上でも役立っています。
ただ、実際の口腔内はシミュレート通りに動くとは限りません。
歯の移動量や歯根の位置、咬合の状態によっては計画の修正が必要になることもあります。
そのため、アライナー矯正を行う上でも、アタッチメントやIPR、アンカレッジ、咬合といった要素を理解しておく必要があります。
当院ではワイヤー矯正も幅広く行っています。
アライナー矯正だけを学ぶよりも、ワイヤー矯正を経験することで歯の移動に対する理解は深まります。
・どの程度の力を加えるのか
・固定源をどのように考えるのか
・歯周組織へどのような影響が生じるのか
こうした部分はワイヤー矯正を学ぶことで見えてくることが少なくありません。
アライナー矯正とワイヤー矯正は対立するものではなく、それぞれに得意な領域があります。
両方を経験することで、症例ごとに治療方法を選択する視点が身についていくと思います。
「同じ治療」が正解になるとは限りません

矯正治療において、「この装置さえ使えば大丈夫」という単純な話ではありません。
一見、同じように見える症例でも、
・咬合
・歯周組織
・習癖
・骨格
・年齢
・ライフスタイル
などによって、治療方針は大きく異なります。
例えば叢生症例においても、抜歯症例か非抜歯症例かは患者さんごとに異なります。
また、アライナー矯正が適しているケースもあれば、ワイヤー矯正の方が安定して治療を進められるケースもあります。
だからこそ、「どの装置を使うか」だけではなく、“なぜその治療を選択するのか”を考えることが重要です。
矯正治療は、「この方法が絶対に正しい」というものではなく、各症例において何が最適なのかを考え続ける治療であると感じます。
CTを使った診断で、「見えていなかったもの」が見えてきます

臨床において重要なのは、診査・診断です。
当院では歯科用CTを導入していますが、ほ実際にCTを見ると、「二次元と三次元ではここまで情報量が違うのか」と感じることがあります。
例えば、
・想像していたより骨が薄い
・歯根同士がかなり近接している
・埋伏歯の位置が予想と異なる
など、レントゲンだけでは分からなかったことが立体的に見えてきます。
ただCTを撮影するだけではなく、その情報をどのように診断や治療計画に活かすかが重要になります。
臨床においては、“なんとなく”で判断するのではなく、根拠を明確にしながら診断していくことが大切であると感じます。
矯正を学ぶと、インプラントなどの補綴治療にもつながります

矯正治療を学び、実際に臨床を行っていると、矯正治療だけでは完結しない症例が多くあります。
例えば、
・欠損部位がある
・修復・補綴歯が多い
・咬合が崩壊している
・歯周疾患を発症している
など、インプラントを含めた包括的な補綴治療が必要になるケースも少なくありません。
そのような症例では、「矯正治療だけ」を考えるのではなく、“一口腔単位でどのように治療計画を立案するか”を考える必要があります。
当院では、ストローマンBLXというインプラントシステムを導入し、欠損部位に対するインプラント補綴にも対応しています。
もちろん、最新の設備や材料があるだけで良い治療ができるわけではありません。
インプラント補綴においても、
・なぜこの位置に埋入するのか
・なぜこのサイズを選択するのか
・なぜこの咬合設計にするのか
など、一つひとつの治療に診断の根拠があります。
その考え方を実臨床の中で学べることは、矯正治療を学ぶ上でも大きな意味があります。
矯正とインプラントは別分野として捉えられることもありますが、一口腔単位で考えると複雑に関連しています。
だからこそ、包括的に診療を行っている環境は、矯正治療を深く学ぶ上でも非常に重要です。
保険適応の外科矯正にも対応しています

当院では保険適用の矯正治療にも対応しており、必要に応じて 山形大学医学部附属病院 や 東北中央病院 と連携しながら外科矯正も行っています。
外科矯正の症例を見ていると、「矯正治療は歯を並べるだけの治療ではない」と感じます。
術前と術後で、
・咬み合わせ
・顔つき
・口元
・表情
などが大きく変化することもあります。
長年コンプレックスだった部分が改善したり、「しっかり噛めるようになった」と喜ばれる患者さんを見ると、矯正治療は機能面だけではなく、患者さんの人生にも関わる治療であると実感します。
だからこそ、審美面だけではなく、“長期的に安定する咬み合わせ”まで考えている環境は非常に勉強になります。
Q&A

Q. アライナー矯正だけ学べれば、矯正治療は十分ですか?
A.最近はアライナー矯正を中心に行う歯科医院も増えており、実際に非常に優れた治療方法だと思います。
ただ、臨床ではそれだけでは対応が難しい症例もあります。歯の移動量が大きいケースや、咬合を細かくコントロールしたいケースでは、ワイヤー矯正の知識や技術が必要になる場面があります。ワイヤー矯正を学ぶと、歯がどのような力で動いているのか、固定源をどのように考えるのかといった部分が見えてきます。アライナー矯正かワイヤー矯正か、という話ではなく、それぞれの特性を理解した上で使い分けられることが大切だと思います。
Q. 矯正治療とインプラント治療はどのようにつながりますか?
A.矯正治療を行っていると、欠損歯を伴う症例に出会うことがあります。そのような場合、歯を並べることだけを考えても治療は完結しません。インプラントをどこに埋入するのか。最終的な補綴物をどのように設計するのか。そうした内容まで含めて治療計画を考える必要があります。逆に、インプラント治療を前提として矯正治療を進めるケースもあります。診療科目としては別に見えるかもしれませんが、実際の臨床では同じ治療計画の中に存在していることが少なくありません。一口腔単位で考える習慣を身につける上でも、両者の関係を理解することは重要です。
Q. 矯正治療を学ぶ上で、本当に大切なことは何ですか?
A.個人的には、装置よりも診断だと思っています。もちろんワイヤー矯正にもアライナー矯正にも、それぞれ学ぶべき技術があります。ただ、診断が変われば治療方針も変わります。同じような叢生に見えても、骨格の問題なのか、習癖の影響なのか、歯周組織に配慮が必要なのかによって選択肢は変わります。どの装置を使用するかは、その後の話です。まず何が問題なのかを整理すること。その問題をどのように改善するのかを考えること。治療計画はそこから始まるものだと思います。
まとめ|「もっと学びたい」と思う人には、とても面白い環境です

当院では、勤務医の先生に対して「決まったことだけを行う」というより、“やりたい人にはどんどん経験してもらう”という方針を大切にしています。
矯正治療を学んでいくと、単に歯を並べるだけではなく、咬合、歯周組織、補綴、インプラント、外科矯正など、さまざまな分野とのつながりが見えてきます。
実際の臨床では、一つの治療だけで完結する症例は多くありません。
だからこそ重要なのは、「どの装置を使うか」ではなく、「なぜその治療を選択するのか」を考える診断力です。
当院では、ワイヤー矯正、アライナー矯正、外科矯正、インプラント治療などを通して、一口腔単位で治療を考える経験を積むことができます。
もちろん簡単なことばかりではありません。しかし、「もっと学びたい」「もっと関わりたい」「診断力を身につけたい」という先生にとっては、多くの経験を積める環境です。
最初は別々に見えていた知識や技術も、実際の臨床を経験する中で少しずつつながっていきます。
矯正治療を深く学びたい先生にとって、とても刺激があり、成長を実感できる環境だと思います。
こちらのブログではこれからも、矯正治療や歯科治療に関する情報を発信していきますので、皆様のお口の健康に少しでも役立てていただけますと幸いです。
山形市での矯正はごとう歯科・矯正歯科クリニック✨🍀
👉ごとう歯科・矯正歯科クリニック公式LINEアカウント:https://lin.ee/UAGDkMQ
もっと知りたい方はこちら:歯科医師募集 | ごとう歯科・矯正歯科クリニック
過去のおすすめ記事:他院との違いは?本当によい歯科医院の見極め方【歯科医師向け】
歯科医師が「ここで働きたい!」と思うチーム医療がうまくいっている歯科医院の共通点とは?ごとう歯科・矯正歯科クリニックでは歯科医師が働きやすいと感じる環境が揃っています。
若手歯科医師が成長できる医院の特徴とは?ごとう歯科矯正歯科クリニックでは幅広い分野を学ぶことができスキルアップする事が可能です!


