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『冬の乾燥』口の中も要注意!?この冬は″潤うお口″で健康に過ごしましょう


冬は気温の低下とともに湿度が下がり、肌が乾燥しやすくなることはよく知られています。しかし実は、お口の中も同じように乾燥しやすくなる季節です。口の中が乾くと、ネバつきやヒリヒリ感、口臭、さらには虫歯や歯周病のリスク上昇など、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。

特に冬は、暖房による室内の乾燥や水分摂取量の低下、マスクの影響で口呼吸が増えやすいこともあり、知らないうちにお口の環境が大きく乱れがちです。乾燥を放置すると唾液の働きが弱まり、細菌が増えやすい状態に。

今回は、冬にお口が乾燥する原因・起こりやすい症状・今日からできる対策・よくある質問を、歯科医院の視点からわかりやすくお伝えいたします。


冬にお口が乾燥しやすくなるのはなぜ?

冬の乾燥には湿度・気温・生活環境・呼吸の変化が重なるため、日々の生活の中で気付かぬうちに口腔内の乾燥が進むことがあります。主な要因をわかりやすくまとめると、以下の6つが挙げられます。

① 空気の乾燥による影響
冬は湿度が40%を切る日も多く、呼吸をするだけで口の中から水分が奪われていきます。
特に口呼吸の習慣がある方は、お口の乾燥が進みやすいため要注意です。

・鼻がつまる
・寝ているときに口が開いてしまう
・無意識に口呼吸になっている

こうした状態が続くと、唾液が蒸発し、乾燥が悪化します。

② 暖房による室内乾燥
エアコン、ストーブ、ファンヒーターなどの暖房器具は、快適な室温を保つ一方で空気中の水分を奪います。暖房の風が直接顔に当たる環境では、お口の乾燥も一段と進みます。

特に以下のような環境は乾燥しやすい傾向があります。

・デスクワークでエアコンの直風を受けている
・車内で暖房を強めに使う
・寝室が暖房で乾燥している

③ 水分摂取量が減る
冬は夏に比べて喉の渇きを感じにくく、水分補給の回数が減ることで唾液量も低下します。
カフェインを含む飲み物(コーヒー・紅茶・緑茶)を飲む頻度が増えるのも乾燥を加速させる原因です。

④ 冷えによる唾液腺の働き低下
体が冷えると血流が悪くなり、唾液腺の働きも弱くなります。
特に冬場は首やあご周辺の冷えが進み、唾液の分泌量が夏よりも低下しがちです。

⑤ マスクや鼻づまりで口呼吸が増える
冬は風邪・アレルギー・鼻づまりが増え、呼吸が苦しくなることで口呼吸になりがちです。
口呼吸は空気が直接お口の中に入り、乾燥を一気に進行させます。

⑥ ストレスや自律神経の乱れ
年末年始の忙しさ・生活リズムの変化で自律神経が乱れると、唾液を出す「副交感神経」が働きにくくなり、唾液量が低下することがあります。


唾液の役割って?

ここで重要なのが「唾液の役割」です。
唾液は私たちが思っている以上に、口の中で重要な働きをしています。

・自浄作用:食べかすや細菌を洗い流し、虫歯・歯周病を予防。

・抗菌作用:唾液に含まれる酵素が細菌の繁殖を抑える。

・緩衝作用:食事で酸性に傾いた口内を中和し、歯が溶けるのを防ぐ。

・再石灰化作用:歯の表面を修復し、虫歯になりにくくする。

・潤滑作用:会話・食事・飲み込みをスムーズにする。

唾液が減るということは、口腔内の防御機能が大幅に低下するということなのです。


お口が乾燥するとどんなトラブルが起こるの?

お口が乾燥すると、唾液の量や働きが低下するため、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。

① 虫歯・歯周病のリスク上昇
唾液には

・細菌を洗い流す“自浄作用”
・酸を中和する働き
・歯を修復する“再石灰化”

など、口の健康を守るための重要な役割があります。
乾燥すると唾液が減少し、これらの機能が発揮されなくなり、虫歯・歯周病が一気に進行しやすくなります。

② 口臭が強くなる
乾燥状態では、舌の表面に白い汚れ(舌苔)が付きやすくなり、細菌が増殖。
結果として、いつもより強い口臭が発生しやすくなります。

③ お口のネバつき・ヒリヒリ感・痛み 
乾燥すると、食事中の痛み・しみる感じ・粘膜のヒリつきなどの症状が出ることがあります。
特に粘膜が乾燥すると傷つきやすく、口内炎も増えがちです。

④ 入れ歯が当たって痛む
入れ歯を使っている方は、粘膜が乾くことで摩擦が増え、
「最近入れ歯が当たる」「痛い」「擦れて赤くなる」などのトラブルが起こりやすくなります。


今日からできる冬の乾燥対策は?

冬にお口が乾燥しやすい時期こそ、日常の小さな工夫でしっかり対策ができます。
すぐに始められる「今日からの口腔乾燥ケア」をご紹介します。

① 水分補給を意識的に行う   “喉が乾く前” がポイント
冬は喉の渇きの自覚が弱く、知らないうちに水分不足になりがちです。
水分が不足すると唾液が作られにくくなり、ネバつき・口臭・粘膜のヒリヒリ感が出やすくなります。

おすすめの飲み物
・常温の水:胃腸への負担が少なく吸収しやすい
・白湯:体を温めながら唾液の流れも良くなる
・ノンカフェインのお茶:脱水を避けながら飲める

ポイント
・「一度にたくさん」より「少量をこまめに」
・朝起きた直後、食事の前後、就寝前に1口飲むだけでも大きく違います
・カフェイン・アルコールは体の水分を奪うため控えめに

② 鼻呼吸を心がける   乾燥を防ぐ“最も重要な習慣”
口呼吸は、お口の乾燥を招く最大の原因です。
外気が直接口の中に入り、唾液が急速に蒸発してしまいます。

鼻呼吸がしやすくなる工夫
・部屋の加湿(湿度40〜60%)
・鼻うがい(生理食塩水で行うとしみない)
・市販の鼻腔拡張テープ
・就寝時の口閉じテープ(鼻呼吸ができる方向け)

鼻づまりが強い場合
アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、花粉症の可能性もあるため、長引くときは耳鼻科でのチェックがおすすめです。

③ 加湿器などで室内湿度を保つ    “環境の乾燥” を整えるのが先決
冬は外気の湿度に加え、暖房によって室内湿度が30%台まで下がることがあります。
口腔乾燥対策では、まず「環境を整える」のが効率的です。

湿度を上げる方法
・加湿器を使用する(加熱式はより効果的)
・洗濯物の部屋干し
・濡れタオルを広げて掛ける
・観葉植物を置く(自然蒸散効果)

最適湿度:40〜60%
この範囲は、口の乾燥予防だけでなく、のどの炎症予防やウイルス感染対策としても有効です。

④ 唾液腺マッサージを取り入れる   唾液量アップの“手軽なスイッチ”
唾液腺を優しく刺激することで、唾液が出やすくなります。
特に「乾きやすい夕方」「食事の前」「寝る前」に行うと効果的です。

3つの唾液腺
・耳下腺:頬の上部(奥歯の高さ)


・顎下腺:あごの骨の内側


・舌下腺:舌の付け根あたり

方法(各5〜10回)
・優しく円を描くようにマッサージする
・強く押しすぎない(痛みが出たら中止)

短時間ででき、唾液の流れが改善するため、患者さんにも人気のケアです。

⑤ 口腔用保湿ジェル・スプレーを活用   特に“夜の乾燥”に有効
お口の乾燥が気になる方や入れ歯の方、夜間に口が開いてしまう方には、保湿剤の使用が効果的です。

こんな方におすすめ
・夜間のネバつきが強い
・朝起きると口臭が気になる
・乾燥で粘膜がひりつく
・入れ歯が擦れやすい

使うタイミング
・ 就寝前(最も効果が高い)
・長時間の会議・飛行機など乾燥環境
・入れ歯を外している時間

保湿ジェルは粘度があるため、就寝中もしっかり潤いをキープできます。

⑥ やさしい舌清掃   舌苔は“取れば良い”ではなく“育てない”が大切
舌苔が増えると口臭・味覚低下の原因になりますが、乾燥している状態で強くこすると粘膜が傷つき逆効果です。

正しい舌清掃のポイント
・専用ブラシを使う
・「奥から手前へ」2〜3回軽くなでるだけ やりすぎない
・1日1回、夜の歯磨き後に行う
・ 舌の痛み・赤みが出たら中止

乾燥改善が舌苔対策の本質
舌苔は「唾液不足」が大きな原因なので、
水分補給・加湿・鼻呼吸などの対策とセットで行うことで改善しやすくなります。


こんな症状がある方は歯科へ相談を

冬の乾燥は一時的なものであることが多いですが、なかには ドライマウス(口腔乾燥症) が背景にあるケースも少なくありません。特に以下のような症状が「数週間以上、繰り返し続く」場合は、自己判断せず歯科受診をおすすめします。

・乾燥感が強く、常に口の中がパサつく
・ヒリヒリ・ピリピリする痛みが出てきた
・パンやご飯が飲み込みづらい、水無しで飲み込めない
・唾液がほとんど出ていないように感じる
・口臭がいつもより気になる
・入れ歯が急に痛くなった・擦れるようになった

これらは唾液の分泌量が低下した時に起こりやすい典型的なサインです。

唾液は「潤い」だけでなく、虫歯予防・歯周病菌の抑制・口内の自浄作用など、多くの役割を担っています。そのため乾燥を放置すると、虫歯や口臭、粘膜の痛み、入れ歯の不調などトラブルが広がる恐れがあります。

歯科医院では、

・唾液量のチェック
・口腔内の状態に合わせた保湿ケア
・症状に合ったジェル・スプレーの選択
・生活習慣・薬の影響の確認

など、原因と対策をセットで提案できます。

「冬だから」「年齢のせい」と思わず、違和感が続くときは早めにご相談ください。お口の乾燥は、適切なケアで必ず改善の方向に向かいます。


もっと知りたい!よくある質問

Q1. 口の乾燥だけで病気の可能性はありますか?

A. あります。

お口の乾燥は季節要因だけでなく、シェーグレン症候群・糖尿病・ストレス・薬の副作用 など、全身の病気が関係している場合があります。特にシェーグレン症候群は唾液腺の働きが低下するため、強い乾燥や粘膜の痛みが続きやすい病気です。「水を飲んでも良くならない」「乾燥が数週間以上続く」「口臭が急に強くなった」などの症状がある際は、早めの歯科医院での相談がおすすめです。放置すると虫歯・歯周病が悪化しやすいため注意が必要です。

Q2. マスクをすると乾燥は防げますか?

A. はい、一定の予防効果があります。

マスク内は呼気によって湿度が保たれるため、外気の冷たく乾いた空気がお口に直接当たらず、乾燥の進行を軽減できます。ただし、マスクをしていても口呼吸 のままでは乾燥は改善しません。あくまで補助的な対策のため、鼻呼吸を意識することが大切です。冬場は暖房により室内が非常に乾燥するため、マスクだけで完全に防ぐのは難しく、加湿・水分補給との併用 が効果的です。外出時の冷気対策としては特に有効です。

Q3. 寝ている間の乾燥がつらいです。対策は?

A. 湿度管理と保湿ケアが効果的です。

まずは寝室の湿度を40〜60% に保つことが重要です。加湿器や濡れタオルの利用で、睡眠中の乾燥を大幅に軽減できます。また、就寝前に口腔保湿ジェル を使うと粘膜が乾燥しにくくなります。口呼吸が気になる方には鼻呼吸テープ が有効で、唇を軽く閉じて眠れるため乾燥予防に適しています。鼻づまりがある場合は、温める・保湿する・必要に応じて耳鼻科受診など、根本改善も忘れずに行いましょう。

Q4. 舌苔が増えました。乾燥が原因ですか?

A. はい、乾燥は大きな原因です。

舌苔は舌の表面に溜まった細菌や汚れですが、唾液の量が減ると自浄作用が弱まり増えやすくなります。冬は乾燥で唾液が減るため、舌が白く見える方が増加します。対策としては、優しい舌清掃 と 口腔の保湿ケア をセットで行うのが効果的です。強くこすると粘膜を傷つけるため、専用ブラシで軽くなでる程度が基本です。当院でも舌ブラシの購入も可能です。ご希望の方は受付までお声がけください。


【まとめ】冬は“お口の乾燥対策”が重要です

冬は空気の乾燥・暖房・水分不足などが重なり、お口の中が非常に乾きやすい季節です。
乾燥は「ちょっと不快」程度では済まず、虫歯・歯周病・口臭といったトラブルの温床になります。

今日からできる対策
・こまめな水分補給
・鼻呼吸を意識
・室内の加湿
・唾液腺マッサージ
・保湿ジェル・スプレーの活用

冬の間だけでも、これらを習慣にすることでお口のトラブルを大幅に防ぐことができます。冬は空気の乾燥により、お口の中の水分も奪われやすく、虫歯・歯周病・口臭といったトラブルにつながりやすい季節です。こまめな水分補給や鼻呼吸、室内の加湿、唾液腺マッサージなど、日常の小さな工夫で乾燥を大きく防ぐことができます。

もし「最近お口が乾きやすい」「ネバつきや口臭が気になる」「入れ歯が当たって痛い」などの症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。早めの受診で、症状の悪化を防ぎ、快適に冬を過ごすお手伝いができます。

当院では、お口の状態に合わせた保湿ケアや生活習慣のアドバイスも行っております。
気になることがあれば、いつでもスタッフにお声がけください。
患者さまのお口の健康を、これからもスタッフ一同しっかりサポートいたします。



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